「問題解決」の基本がわかる本
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求められる問題解決能力
- 多くの仕事がコンピュータやロボットにとって変わられていく
- 人間に求められるのは,問題を発見して対処する問題解決能力である
- 自分の意見を持ち,具体的に行動するのが問題解決能力である
意見を持つことは重要なことです.しかし,どんなに素晴らしい意見やアイディアを持っていても,行動が伴わなければ絶対に問題を解決することはできないですね.怖がらずに行動を起こすことの重要性を再認識させられます.
なぜ問題解決できないのか?
- 真剣味が足りない(他人事)
- 仕事や職場への慣れ(マンネリ化)
- ヨソもやっているからウチも(流行を追う)
- 決めた通りに実行されない(なぜ?の説明不足)
- 解決策が具体的でない(具体的な行動で和を乱したくない)
- アレもコレも(問題の根っこにたどり着けていない)
- 事前準備不足(問題の悪化)
一言でいうならば,信念をもって真面目に取組んでいないということでしょうか.時間がないとか失敗したらどうしようとか,取組まない言い訳ばかりが出てきがちです.そんな自分への甘えがこそが解決すべき最初の問題なのかもしれません.
問題解決のポイント
- 取組む姿勢
- 解決策はみんなで決める
- 解決策を自分の問題までブレークダウンする
- 一人ひとりが実行する
- 問題を見つける視点
- 素朴な疑問を持つ
- 全体を俯瞰する
- 計画と実績にギャップに注目する
- 優先度
- 緊急度の高い問題
- 重要度の高い問題
- 実現可能性の高い問題
- 基本手順
- 問題の発見
- 原因分析・現状認識
- 解決策の模索
- 障害の予測と克服する工夫
- 具体的な行動計画の立案
- 実施
- 紙に書き出すこと時間をかけることで頭の中を整理する
- 見落としを防ぐ
- 都合の悪いものを避けない
- 書き出したアイディアが新しいアイディアのヒントになる
- 良いアイディアはふと浮かぶので結論を急がない
- 問題解決は徹底的に行う
- 問題が大きくなる前に見つけて対応する
解決策を考えるにも行動を起こすにも紙に書き出す.これに尽きるのではないでしょうか.難しい問題も自分が取組める問題にまでブレークダウンしてリストアップすれば,やるべきことがはっきりします.行動できそうにないのであれば,その問題がまだ大きすぎるのかもしれません.
問題解決能力を高めるには?
- まず始める
- できている誰かにチェックしてもらう
- 心構えや考え方を身につけることを意識する
- 自分で考える > 自分で判断する > 自分から行動する
- 集中力を高める
- 頭の中を整理しておく(取組んでいる問題以外のことは忘れてもいいように紙に書き出しておく)
- 失敗してもあきらめずに続ける
- 良いアイディアであってもみんなが賛成するわけではないことを知っておく
- 自分は良いことをしているという信念を持って行動する
誰しも自分は本当に良いことをしているのだろうかと不安になるときがあると思います.そんなときは,もし失敗しても失敗する方法を一つ潰せたと考えましょう.何もしないでいるよりも,間違いなく一歩前進できますよね.それに,新しいことに挑戦するとき,誰もが初心者,失敗しないなんてことはないはずです.